プロフィール

【指 揮】マウリツィオ・バルバチーニ Conductor : Maurizio Barbacini
2007年『運命の力』、08年『ラ・ボエーム』に続いて、3回目の新国立劇場登場となる。
イタリアのパルマ近郊のレッジョ・エミーリア生まれ。ピアノ、声楽、作曲および指揮を学ぶ。指揮者としての代表的なレパートリーとして『カルメン』『椿姫』『マノン・レスコー』『イル・トロヴァトーレ』『カヴァレリア・ルスティカーナ』『道化師』『トスカ』『リゴレット』『セビリアの理髪師』などがある。今までに出演した主な劇場は、ブリュッセル・モネ劇場、ハンブルク州立歌劇場、サンフランシスコ・オペラ、ウィーン国立歌劇場、ヘルシンキ歌劇場、ロッシーニ・オペラ・フェスティバルなどがある。

【演 出】鵜山 仁 Production : Uyama Hitoshi
慶応義塾大学フランス文学科卒業。舞台芸術学院を経て文学座附属研究所に入所、劇団員に。初演出は1982年文学座アトリエ公演『プラハ1975』。以降、精力的な演出活動を続けている。83年から1年半、文化庁派遣芸術家在外研修員としてパリに滞在。2007年9月より新国立劇場演劇芸術監督に就任。
89年、芸術選奨文部大臣新人賞、99年『おばかさんの夕食会』『夢の島イニシュマーン』の演出で、第2回毎日芸術賞千田是也賞、01年新国立劇場『コペンハーゲン』で紀伊國屋演劇賞個人賞と読売演劇大賞優秀演出家賞、03年『ニュルンベルグ裁判』(ひょうご舞台芸術)などにより読売演劇大賞の大賞・最優秀演出家賞、07年『ゆれる車の音』(文学座)などにより読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞。そのほかの主な演出作品に、『グリークス』(第25回紀伊國屋演劇賞団体賞)、『缶詰』(第55回文化庁芸術祭最優秀賞)、『ザ・ウィアー(堰)』(以上文学座)、『雪やこんこん』『父と暮せば』(以上こまつ座)など、またオペラでも数々の話題作を手がけている。新国立劇場では、『リア王』「新・雨月物語』『新・地獄変』『花咲く港』『カエル』『コペンハーゲン』『アルゴス坂の白い家』『オットーと呼ばれる日本人』『舞台は夢』、オペラ『カルメン』を演出している。

カルメン:キルスティン・シャベス Carmen : Kirstin Chávez
アメリカのニューメキシコ州生まれ。マレーシアのクアラルンプール育ち。ニューメキシコ州立大学で音楽を学ぶ。『カルメン』タイトルロールとして、ニューヨーク・シティオペラ、シドニー・オペラ・ハウス、グラーツ歌劇場などに出演。レパートリーとしては、『ばらの騎士』オクタヴィアン、『フィガロの結婚』ケルビーノ、『コジ・ファン・トゥッテ』ドラベッラ、『セビリアの理髪師』ロジーナ、『リゴレット』マッダレーナ、『チェネレントラ』タイトルロールなどが挙げられる。新国立劇場初登場。

ドン・ホセ:トルステン・ケール Don José : Torsten Kerl
ドイツ生まれ。現在世界中で活躍しているテノールの一人。これまでにウィーン国立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、ザクセン州立歌劇場(ドレスデン・ゼンパー・オペラ)、ハンブルク州立歌劇場、バイエルン州立歌劇場、ミラノ・スカラ座、パリ・オペラ座、メトロポリタン歌劇場、バイロイト音楽祭、ザルツブルク音楽祭など世界各地で活躍。
レパートリーは幅広く、主要なワーグナー作品、そして『フィデリオ』フロレスタン、『魔笛』タミーノ、『カルメン』ドン・ホセ、『椿姫』アルフレードなどが挙げられる。近年はワーグナー作品を中心に活躍しているが、本作のホセも重要なレパートリーである。2006年ザクセン州立歌劇場における本役は高く評価されている。新国立劇場初登場。

エスカミーリョ:ジョン・ヴェーグナー Escamillo : John Wegner
2008年『サロメ』ヨハナーンにつづいて2回目の新国立劇場登場となる。
ドイツ生まれ。オーストラリア・メルボルンで声楽の研鑽を積む。1981年から92年までオーストラリア・オペラのメンバーとして活躍。その後、ヨーロッパを拠点として活躍。02年からバイロイト音楽祭にも出演している。レパートリーは幅広く、『ラインの黄金』『ジークフリート』『神々の黄昏』アルベリヒ、『タンホイザー』ビーテロルフ、『さまよえるオランダ人』オランダ人、『フィデリオ』ドン・ピツァロ、『トスカ』スカルピアなどである。今までに出演した主な劇場は、ライン・ドイツ・オペラを中心に、バイロイト音楽祭、ミラノ・スカラ座、シュトゥットガルト州立歌劇場などが挙げられる。

ミカエラ:浜田理恵 Micaëla : Hamada Rie
2008年コンサート・オペラ『ペレアスとメリザンド』メリザンド、同年『トゥーランドット』リューにつづいて、3回目の登場。
1987年東京芸術大学卒業、90年同大学院修士課程修了。パリ留学。91年パリ・シャトレ座にて『アリアーヌと青髭』でオペラ・デビュー、UFAM主催国際声楽コンクール第1位。92年第19回パリ国際声楽コンクールオペラ部門第1位。パリ・オペラ座で『火刑台上のジャンヌ・ダルク』で聖母マリア、94年『カルメン』のミカエラを歌う。以後フランスで『ラ・ボエーム』ミミ、『蝶々夫人』タイトルロール、『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・エルヴィーラ、『ファウスト』『トゥーランドット』などの多くのオペラに出演。97年パリ・シャトレ座にて『北緯60度線』(世界初演)出演。出光音楽賞受賞。99年、00年、04年びわ湖ホール・プロデュース・オペラ、05年名古屋での新作オペラ『白鳥』、06年兵庫県立芸術文化センターでの『蝶々夫人』タイトルロールに出演。08年3月兵庫県立芸術文化センター『蝶々夫人』に出演して大絶賛を博した。フランス在住。

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