魔笛

  • 2009/2010シーズン
  • 2009/2010 Season Opera
    Wolfgang Amadeus Mozart:Die Zauberflöte
    W.A.モーツァルト/全2幕
    【ドイツ語上演/字幕付】
  • オペラ劇場

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1998年5月新国立劇場初演。新国立劇場で絶大な人気を誇る本プロダクションが再演されます。ミヒャエル・ハンペの演出は流行に左右されないオーソドックスな手法。ザラストロ役の松位浩は2007年『さまよえるオランダ人』で力強い歌声を披露したドイツ在住の名歌手。夜の女王役には新鋭のコロラトゥーラ・ソプラノである安井陽子を抜擢。そして、タミーノ役はモーツァルトを得意のレパートリーとしているステファノ・フェラーリ、パミーナ役は、アメリカ、ヨーロッパの主要な劇場で華々しい活躍をしているカミラ・ティリングが出演。指揮者にはウィーンを中心に活躍するアルフレート・エシュヴェが初登場いたします。

*一部の広告に誤って「新制作」と表示いたしましたが、上記のとおりこの公演はレパートリー公演です。訂正してお詫び申し上げます。

ものがたり

【第1幕】エジプトの森。怪物に襲われた王子タミーノ(T)を三人の侍女が救う。鳥刺しパパゲーノ(Br)が現れ、タミーノにほらを吹くので侍女たちが罰を与える。夜の女王(S)はタミーノに、娘のパミーナ(S)をザラストロ(B)の悪の手から救出して下さいと頼む。王子は魔法の笛を手にし、鳥刺しは不思議な鈴を貰う。ザラストロの城内で奴隷頭のモノスタトス(T)がパミーナに迫るが、入り込んだパパゲーノと鉢合わせして逃げる。鳥刺しはパミーナに「王子が救いに来る」と告げる。三人の童子が王子を導く。彼は森で弁者と遭遇、弁者の口から、悪者はザラストロではなく夜の女王と聞かされる。城を逃げ出したパパゲーノとパミーナを奴隷たちが追い詰めるが、鳥刺しが振る鈴の音に合わせてひとりでに踊りだす。現れたザラストロはパミーナを許し、モノスタトスに罰を与え、王子とパミーナに試練を受けさせようと宣言する。
【第2幕】ザラストロは僧侶たちと王子の処遇を協議する。タミーノは試練に臨み、パパゲーノも可愛い恋人が得られると聞いてその気になる。パミーナの寝室に忍び込んだモノスタトスを夜の女王が一喝、娘に剣を手渡して「ザラストロに復讐せよ」と迫る。王子たちの前に老婆が現れ、パパゲーノに呼びかけるが、雷鳴とともに消える。パミーナは沈黙の行を続ける王子に絶望する。鳥刺しは老婆の言にやけくそで愛を誓うが、彼女は突然パパゲーナ(S)に変身して走り去る。悲しみにくれるパミーナを童子たちが励ます。そしてパミーナは王子と共に水と火の試練に臨み、無事に耐え抜く。世をはかなむパパゲーノの前にパパゲーナが登場、二人は喜び合う。女王たちは復讐を叫ぶが、雷鳴の中、地底に沈む。ザラストロが王子とパミーナを祝福、歓びの合唱で幕となる。