オテロ

  • 2009/2010シーズン
  • 2009/2010 Season Opera
    [New Production]
    Giuseppe Verdi:Otello
    ジュゼッペ・ヴェルディ/全4幕
    【イタリア語上演/字幕付】
  • オペラ劇場

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若杉弘芸術監督のファイナルシーズンのオープニングは、ヴェルディの傑作『オテロ』を上演いたします。指揮者に若き鬼才、リッカルド・フリッツァを起用。リッカルド・フリッツァの実力は既に05年『マクベス』と新国立劇場開場10周年記念公演『アイーダ』で実証されています。そして、ヨーロッパで映画と舞台で高い評価を得ているマリオ・マルトーネが演出を務めます。マリオ・マルトーネが新国立劇場でどのようなドラマを描き出すか、非常に期待が高まります。歌手陣は、新国立劇場で非常に高い評価を得ている歌手が集結いたしました。

ものがたり

【第1幕】15世紀末、ヴェネツィア共和国が支配するキプロス島。嵐の中で人々が軍船の帰還を待つ。ムーア人の将軍オテロ(T)の声に人々は安堵するが、彼を憎む旗手イアーゴ(Br)は計略を用いて、副官のカッシオ(T)に乱闘騒ぎを起こさせ、オテロに彼を罷免させてしまう。オテロと妻のデズデーモナ(S)は優しい愛の二重唱を歌う。
【第2幕】傷心のカッシオを慰めるふりをするイアーゴは、その一方で、アリア〈残酷な神を信じる〉で自分の悪心を露わにする。彼はオテロとデズデーモナの仲を引き裂くべく、嘘偽りをオテロの耳に吹き込み、デズデーモナが落としたハンカチを、自分の妻で侍女のエーリア(Ms)の手から奪い取る。オテロはデズデーモナをさがらせたのち、イアーゴと共に復讐の二重唱を歌う。
【第3幕】城の中。オテロは妻にハンカチのありかを訊ね、彼女を詰問する。イアーゴはカッシオを連れてきてのろけ話をさせ、それを物陰から覗くオテロは、デズデーモナと彼の仲を疑って心を乱す。艦隊が到着し、使者のロドヴィーコ(B)がオテロに書状を渡す。自分はヴェネツィアに召還され、後任の総督はカッシオと目にしたオテロは、満座の中で妻を荒々しく扱い、彼女は倒れ臥す。一同は慄く。
【第4幕】寝所。デズデーモナは〈柳の歌〉を寂しく歌い、エミーリアを下がらせてから聖母に祈りを捧げる。彼女が眠るとオテロが現れる。目覚めた妻に詰め寄る彼は、とうとう彼女の首に手をかけてしまう。エミーリアが現れ、虫の息のデズデーモナを見つけて人々の助けを呼ぶ。カッシオやロドヴィーコの証言でイアーゴの計略が暴露される。オテロは短剣で自らを刺して、事切れた妻のもとににじりよってから絶命する。

【特別協賛】