プロフィール

【指揮】若杉 弘  Conductor : Wakasugi Hiroshi
1997年新国立劇場開場記念公演『ローエングリン』、98年『アラベッラ』、2000年『サロメ』、03年『光』『アラベッラ』、04年『椿姫』、07年『蝶々夫人』、08年『黒船―夜明け』、『軍人たち』に続いて、10回目の新国立劇場登場となる。東京芸術大学指揮科卒、卒業と同時にNHK交響楽団指揮研究員となり、読売日本交響楽団常任指揮者、ケルン放送交響楽団首席指揮者、ダルムシュタット歌劇場、ドルトムント歌劇場を経て、ライン・ドイツ・オペラ音楽総監督(GMD)、ドレスデン国立歌劇場及びシュターツカペレ常任指揮者、バイエルン国立歌劇場(ミュンヘン)指揮者、チューリヒ・トーンハレ協会芸術総監督・同管弦楽団首席指揮者、東京都交響楽団音楽監督・首席指揮者、東京室内歌劇場芸術監督、滋賀県立芸術劇場〈びわ湖ホール〉芸術監督を歴任。
現在、NHK交響楽団正指揮者。東京芸術大学名誉教授、桐朋学園大学特任教授。日本芸術院会員。新国立劇場オペラ芸術監督。

ペレアス:近藤 政伸  Pelléas:Kondo Masanobu
1999年『こうもり』アイゼンシュタイン、2002年『ナクソス島のアリアドネ』舞踏教師、03年『光』医師、08年『黒船』書記官等、新国立劇場には多数出演している。
東京芸術大学卒業、同大学院修了。1977年『フィデリオ』ヤッキーノで二期会オペラデビュー。78年ドイツ政府給費留学(DAAD)として、シュトゥットガルト音楽大学声楽科およびリート・オラトリオ課程を修了。ドイツ・ワーグナー財団より奨学金を授与。また、ミラノ・モデナに学び84年に帰国するまで、ドイツ及びイタリア各地でコンサート歌手として活躍。99年から3ヶ月間文化庁海外研修員として再び渡欧。
レパートリーは、イタリアオペラ、ドイツオペラ、フランスオペラと幅広い。最近では、佐藤信演出のオペラ『オリー伯爵』『ペレアスとメリザンド』ペレアス、『ルル』(いずれも日本初演)に出演。2007年11月には東京二期会『天国と地獄』オルフェウスに出演し好評を博した。二期会会員。

メリザンド:浜田 理恵  Mélisande:Hamada Rie
1987年東京芸術大学卒業、90年同大学院修士課程修了。パリ留学。91年パリ・シャトレ座にてデュカ『アリアーヌと青髭』でオペラ・デビュー、UFAM主催国際声楽コンクール第1位。92年第19回パリ国際声楽コンクールオペラ部門第1位。パリ・オペラ座で『火刑台上のジャンヌ・ダルク』で聖母マリア、94年『カルメン』のミカエラを歌う。以後フランスで『ラ・ボエーム』ミミ、『蝶々夫人』タイトルロール、『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・エルヴィーラ、『ファウスト』『トゥーランドット』などの多くのオペラに出演。97年パリ・シャトレ座にてフィリップ・マヌリー『北緯60度線』(世界初演)出演。出光音楽賞受賞。99年、2000年、04年びわ湖ホール・プロデュース・オペラ、05年名古屋での新作オペラ『白鳥』、06年兵庫県立芸術文化センターでの『蝶々夫人』に主演、好評を博す。08年3月兵庫県立芸術文化センター『蝶々夫人』に出演して絶賛を博す。フランス在住。新国立劇場初登場。
2008年10月には新国立劇場2008/2009シーズン オープニング作品であるオペラ「トゥーランドット」リュー役での出演が予定されている。

ゴロー:星野 淳  Golaud:Hoshino Jun  
1999年、2007年『カルメン』モラレス、2003年『光』ミツダ、05年『セビリアの理髪師』フィオレッロ、06年『道化師』シルヴィオ、同年『愛怨』玄照皇帝、08年『黒船』吉田等、新国立劇場には多数出演している。
北海道大学理Tを経て、北海道教育大学札幌分校特設音楽科卒業。二期会オペラスタジオ第34期修了。修了時に優秀賞受賞。平成4年度文化庁芸術インターンシップ研修員。日本人離れした輝かしい声と豊かな音楽性に基づく的確な音楽解釈により、バロックから現代音楽に至るまで数々のレパートリーを持つ。『フィガロの結婚』フィガロ、伯爵、『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロール、レポレッロ、『コジ・ファン・トゥッテ』グリエルモ、ドン・アルフォンソ、『魔笛』パパゲーノ、『リゴレット』タイトルロール、『トロヴァトーレ』ルーナ伯爵、『椿姫』ジェルモン、『仮面舞踏会』レナート、『運命の力』ドン・カルロ、『学生王子』ルーカス、『ジャンニ・スキッキ』ベット、『メリー・ウィドー』サン=ブリオッシュ、ダニロ、『こうもり』ファルケ、『ヘンゼルとグレーテル』ペーター等に出演。最近では07年『ダフネ』(新制作・日本初演)で大きな存在感を発揮した。二期会会員。

ジュヌヴィエーヴ:寺谷千枝子  Geneviéve:Teranani Chieko
新国立劇場には、2008年『軍人たち』ヴェーゼナーの老母に続いての出演となる。
東京芸術大学卒、同大学院修了。ハンブルク国立音楽大学声楽科、オペラ科共に首席で卒業。在学中、メスフィールド賞を受賞。1980年、オランダのセルトヘンボス国際声楽コンクール第2位入賞。81年ドイツのブレーマーハーフェン歌劇場とソロ専属契約を結び、「ばらの騎士」のオクタヴィアンでデビュー。『セヴィリアの理髪師』ロジーナ、『アルジェのイタリア女』イザベラ、『ヘンゼルとグレーテル』ヘンゼル等の役を演じる。83年からはボン歌劇場とソロ専属契約を結び、活躍する。『アンドレア・シェニエ』ベルシ、『ファウスト』シーベル、『皇帝ティトゥスの慈悲』アンニオ、『カルメン』メルセデス、『蝶々夫人』スズキ、『こうもり』オルロフスキー、『ナブッコ』フェネーナ等の役を演じる。90年より拠点をハンブルクに移し、『運命の力』プレツィオシルラ、『ドン・カルロ』エボリ公女など、ドラマティックな役にレパートリーを広げる。その後フリーの歌手としてハンブルク歌劇場、フランクフルト歌劇場、ブレーメン歌劇場、フライブルク市立歌劇場などドイツを中心に、フランス、ストラスブールのライン・オペラ、モンペリエ歌劇場、オーストリアのインスブルック歌劇場等に出演している。「危なげなく磨かれた声」、「信頼性の高い表現」等その役作りと音楽の読みの的確さ、安定した歌唱は、わが国を代表するメゾ・ソプラノとして常に高い評価と信頼を得ている。

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