ムツェンスク郡のマクベス夫人

  • 2008/2009シーズン
  • 2008/2009 Season Opera
    [New Production]
    Shostakovich:LADY MACBETH OF MTSENSK
    ショスタコーヴィチ/全4幕
    【ロシア語上演/字幕付】
  • オペラ劇場

2008/2009シーズンラインアップの20世紀の作品として若杉弘が選定したのが本作品です。
歌手陣は、ボリス・チモフェーヴォッチ・イズマイロフ役に世界的に活躍している実力派ワレリー・アレクセイエフ、ジノーヴィー・ボリゾヴィッチ・イズマイロフ役に、現代音楽を得意とする内山信吾を抜擢。カテリーナ・リヴォーヴナ・イズマイロヴァ役に劇的な演技と歌唱に期待がかかるステファニー・フリーデが07年『西部の娘』に続いての登場。

ものがたり

【第1幕】1860年代。商人イズマイロフの家。嫁のカテリーナ(S)に、舅のボリス(B)が厭味を言う。夫のジノーヴィー(T)が新しい使用人セルゲイ(T)を連れてくる。お手伝いアクシーニャ(Ms)が男たちの悪ふざけに悲鳴を上げる。カテリーナが割って入り、女だてらにセルゲイと取っ組みあう。夜、セルゲイが女主人の寝室に忍び込む。室外のボリスの声を軽くいなしたカテリーナは、男とベッドに倒れこむ。
【第2幕】家の中庭。嫁への邪心を口にするボリスは、彼女の部屋から出てきたセルゲイを捕えて鞭で打つ。カテリーナは舅に毒を盛る。ボリスは苦しみ、事切れる。
夫が帰宅し、父親の死について尋ね、妻を殴打する。彼女は情人を呼び、夫を殺させる。
【第3幕】カテリーナとセルゲイが結婚する。農民(T)が穴倉に隠されたジノーヴィーの死体を見つけ、警察を呼ぶ。婚礼の宴の最中に、カテリーナとセルゲイが逮捕される。
【第4幕】流刑囚が休む川のほとり。カテリーナはセルゲイにすり寄るが、彼は、女囚のソニェートカ(Ms)に色目を使う。ソニェートカに「新しい靴下が欲しい」とせがまれたセルゲイは、カテリーナが履いている靴下を貰い、それをソニェートカに与える。絶望したカテリーナは、自分をあざ笑うソニェートカを橋の上から突き落とし、自分も一緒に落ちる。囚人たちは彼女たちを見捨てて歩き続ける。