プロフィール

【指 揮】ジャック・デラコート  Conductor : Jacques Delacôte
2002年「カルメン」に続いて、2回目の新国立劇場登場となる。
フランス生まれ。パリ国立音楽院で学び、ウィーン音楽大学でハンス・スワロフスキー教授に師事。1971年ニューヨークのディミトリ・ミトロプロス・コンクールで第1位金賞を受賞し、国際的キャリアの道を切り開いた。レナード・バーンスタイン、ダリウス・ミローなど著名指揮者のアシスタントを務め、研鑽を積んだ。オペラでは、ウィーン国立歌劇場、バイエルン州立歌劇場、英国ロイヤルオペラハウス、パリ・オペラ座等、ヨーロッパの主な歌劇場で活躍。近年は特にバイエルン州立歌劇場での活動が多く、「カルメン」「ラ・ボエーム」「蝶々夫人」「ファウスト」などを指揮しているほか、バルセロナのリセウ歌劇場で「ドン・カルロ」、ベルリン・ドイツ・オペラで「マクベス」、ハングルク州立歌劇場で「ホフマン物語」、「トスカ」などを指揮している。

【演 出】鵜山 仁  Production : Uyama Hitoshi
慶応義塾大学フランス文学科卒業。舞台芸術学院を経て文学座付属研究所に入所、劇団員に。1983年から1年間、文化庁派遣芸術家在外研究員としてパリに滞在。89年芸術選奨文部大臣賞受賞。99年、第2回毎日芸術賞千田是也賞を「おばかさんの夕食会」「夢の島イニシュマーン」の演出で受賞。2001年「コペンハーゲン」と「ペギーからお電話」で第36回紀伊國屋演劇賞個人賞と第9回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞。03年には「ニュルンベルグ裁判」、「兄おとうと」、「Just Business」の演出成果により読売演劇大賞の大賞と最優秀演出家賞をダブル受賞。主な代表作に「グリークス」(第25回紀伊國屋演劇賞団体賞)、「缶詰」(第55回文化庁芸術祭優秀賞)、「ザ・ウィー(堰)」(以上文学座)、「雪やこんこん」「父と暮らせば」(以上こまつ座)など。またオペラでも数々の話題作をてがけている。新国立劇場では「リア王」「新・雨月物語」「新・地獄変」「コペンハーゲン」「花咲く港」「カエル」を演出。オペラ演出家としては初登場となる。
07年9月新国立劇場演劇芸術監督に就任。

カルメン:マリア・ホセ・モンティエル  Carmen : María José Montiel
マドリッド生まれ。カルメンを主なレパートリーとして世界で活躍している、メゾ・ソプラノ。
今までに出演した主な劇場は、ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場、ボローニャ・テアトロコムナーレ、スイス・ベルン歌劇場、ピサ・ヴェルディ劇場等である。その他のレパートリーは、「ホフマン物語」ジュリエッタ、「ファボリータ」レオノーラ、「皇帝ティトの慈悲」セスト、「フィガロの結婚」ケルビーノ、「セビリアの理髪師」ロジーナ等が挙げられる。
今後の予定として、フランス・トゥールーズ歌劇場、ケルン歌劇場で、「カルメン」タイトル・ロールと「セビリアの理髪師」ロジーナの出演が予定されている。新国立劇場初登場。

ドン・ホセ:ゾラン・トドロヴィッチ  Don José : Zoran Todorovich
2000年「エウゲニ・オネーギン」レンスキー、01年「蝶々夫人」ピンカートンに続いて3回目の新国立劇場登場となる。
ユーゴスラビアのベオグラード生まれ。フランクフルトとミュンヘンで声楽の研鑽を積む。1994年より99年までハノーヴァー州立歌劇場の専属歌手として契約。その後、幅広いレパートリーで世界中の歌劇場で活躍。主なレパートリーは、「カルメン」ドン・ホセ、「蝶々夫人」ピンカートン、「トスカ」カヴァラドッシ等が挙げられる。今までに出演した主な歌劇場は、バイエルン州立歌劇場、英国ロイヤルオペラハウス、ベルリン州立歌劇場、ザクセン州立歌劇場(ドレスデン・ゼンパー・オペラ)等である。

エスカミーリョ:アレキサンダー・ヴィノグラードフ  Escamillo : Alexander Vinogradov
モスクワ生まれ。幅広いレパートリーで、ベルリン州立歌劇場を中心に活躍している。主なレパートリーとして、「カルメン」エスカミーリョ、「フィガロの結婚」フィガロ、「魔笛」ザラストロ、「ノルマ」オロヴェーゾ、「セビリアの理髪師」バジリオ、「マクベス」バンクォー、「ドン・ジョヴァンニ」マゼット、「オテロ」ロドヴィーコ、「トゥーランドット」ティムール、「さまよえるオランダ人」ダーランド、「ラ・ボエーム」コリーネ、「アイーダ」ランフィス等が挙げられる。
新国立劇場初登場。

ミカエラ:大村 博美  Micaëla : Omura Hiromi
2004年「カルメン」ミカエラ、05年「蝶々夫人」タイトルロール、06年「道化師」ネッダ、同年「ドン・カルロ」エリザベッタに続いて、5回目の新国立劇場登場となる。東京芸術大学卒業、同大学大学院修了。マルセイユ国立オペラ研修センター修了。02年オペラ・コミック座パリ管弦楽団との「ベアトリスとベネディクト」エーロでパリ・デビュー。04年フランス・アミアンにてリル・オペラ制作「蝶々夫人」でタイトルロールを演じ満場の喝采を浴びるなど、現在パリに在住してフランスを中心に活躍している。二期会会員。

Copyright (C) 2003-2007 New National Theatre, Tokyo. all rights resrved.