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有名な作品「サロメ」
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解説 作  曲:リヒャルト・シュトラウス
台  本:ヘドヴィッヒ・ラッハマン
種  類:1幕の楽劇 ドイツ語
上演時間:約1時間40分
初  演:1905年 ドレスデン、ザクセン宮廷歌劇場

 原作は、19世紀末、過激な快楽主義、デカダンス、そして自らの男色スキャンダルなどでイギリスの文学界を席巻したオスカー・ワイルドの戯曲『サロメ』です。シュトラウスは、自らこの小説の独語訳に手を加え、台本として完成させました。4歳から作曲を始め、天才として認められていたシュトラウスですが、オペラでの成功は簡単ではなく、このセンセーショナルな小説をオペラ化して初めて、その栄光を手にします。
 完成時点では、内容の過激さからなかなか上演許可を得ることができず、ドレスデンという、オペラ初演の場としてはややマイナーな地でようやく日の眼を見ます。結果、観客はもちろんのこと、各国のうるさい批評家からも絶賛を浴びました。
 その後も、検閲による困難は続きますが、時代が進むにつれて全世界の人気演目となり、シュトラウスの以降の作品とともに名作オペラのひとつに名を連ねています。


登場人物 サロメ…………ヘロディアスの娘、16歳の処女(ソプラノ)
ヘロデ…………ユダヤの領主、妻は兄弟の妻だった(テノール)
ヘロディアス……サロメの実母(メゾ・ソプラノ)
ヨハナーン……予言者、洗礼者ヨハネ(バリトン)
ナラボート……衛兵隊長、シリア人(テノール)



みどころ   サロメ役に要求されることは無理難題。ソプラノのうちもっとも太く強い声を持つこと(ドラマティック・ソプラノ)、激しいバレエを踊り最後に裸体になること、続いてアリアを歌うこと、可憐な少女の風貌をもつこと。
  これらを満足させるソプラノがいるとは信じられません。最大の見どころ〈7つのヴェールの踊り〉が、バレリーナによって代役されるのも大目に見なくてはならない…。と、思っていたら、次々に芸達者なソプラノが現れて、今では結構な数のサロメ役がいるのです。高い要求は、人間を進化させるのですね。
  さて、管弦楽の巨匠リヒャルト・シュトラウスが、作曲に3年を費やした『サロメ』は、歌手のみならず、オーケストラにとっても大変な難曲。無調に近い旋律が緻密に構成されており、相当なリハーサルを積まなくては安心して開演できません。しかし、そのめくるめく色彩感は圧倒的。1幕の間、切れ目なく流れる音楽、劇的に変化する状況と緊張感は、他に類を見ない疾走感をもたらします。始めから終わりまで見どころ、聴きどころの連続。どうぞ、気を抜かないでご鑑賞下さい。




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