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有名な作品「カルメン」
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解説 作  曲:ジョルジュ・ビゼー
台  本:リュドヴィク・アレヴィ アンリ・メイヤック
種  類:3幕のオペラ フランス語
上演時間:約3時間30分
初  演:1875年 パリ、オペラ・コミック座

 ビゼーがメリメの小説「カルメン」をオペラにしたいと願い出たとき、知的で上品をモットーとしていたパリのオペラ・コミック座は顔をしかめました。はすっぱな女や遊び人の闘牛士、好色な上官、普段着姿の庶民が群れを成して舞台に登場すれば、紳士淑女の顰蹙を買うのは目に見えていたからです。
  おまけにビゼーは、当時ひとつのヒットすら出していない貧乏作曲家。彼に限って、才能と成功は一致しないと目されていました。事実、その懸念は現実のものとなりました。初演から悪評を得たオペラ「カルメン」は、以後8年間もお蔵入り。ビゼーは初演から三ヶ月後、後に世界一の上演回数を誇るオペラの人気作曲家になることなどつゆ知らずに36歳の若さで急逝したのです。
  カルメンは、はじめフランスの伝統を引くセリフ入りのオペラ・コミックとして制作されました。しかし、ビゼーの死後、友人のギローがセリフをレチタティーヴォに変えてウィーンで再演、見事な成功を勝ち取ったのです。現在は、本来のセリフ入りのものも復活して、ふたつの上演スタイルが共存しています。


登場人物 カルメン…………気の強いジプシーの女(メゾ・ソプラノ)
ドン・ホセ………きまじめな伍長(テノール)
エスカミーリョ…花形闘牛士(バリトン)
ミカエラ…………ホセの母が嫁にと願っている許嫁(ソプラノ)
スニガ……………隊長ホセの上官でカルメンを狙っている(バリトン)


みどころ   カルメンはひどい女かも知れません。ウブなホセを誘惑し、犯罪に手を染めさせ、引きずり回して破滅させる。これで恨みを買わないわけはなく、結局最後には殺されてしまいます。カルメンにさえ会わなければ、ホセは安定した老後を迎えられたのに、まことに運が悪い。しかし、何も起きない退屈な人生と、短くても情熱がほとばしる波瀾万丈の人生のどちらが良いのか、という命題は残ります。
  オペラの存在価値は、観客たちが安定した人生を送りながら、オペラを鑑賞することで激情に感情移入でき、退屈せずに人生を送れる、という点にあります。これこそ芸術鑑賞によるカタルシスです。
  オペラ『カルメン』ではホセの切々たる愛の歌を聞いて、自分もそのように愛されたい、と夢見、愛情の真の姿、苦しみに共感することができるのです。
  世界一有名な前奏曲を初め、誰でもが「あ、これ知っている」曲のオン・ パレード。世界一ポピュラーなオペラです。
  〈恋は野の鳥 ハバネラ〉、〈ジプシーの歌〉、エスカミーリョの〈闘牛士の歌〉、ホセのアリア〈花の歌〉、ミカエラのアリア〈なにも恐れないわ〉、圧巻は終幕、カルメンとホセの二重唱〈あなたね!…おれだ!〉など、聞いたことある曲がいっぱいです。




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