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有名な作品「蝶々夫人」
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解説 作  曲:ジャコモ・プッチーニ
台  本:ルイージ・イッリカ/ジュゼッペ・ジャコーザ
種  類:2幕のオペラ イタリア語
上演時間:約2時間30分
初  演:1904年 ミラノ、スカラ座

 19世紀、ヴェルディがイタリア・オペラの最高峰を極めた後、天才的な音楽でその後を引き継いだのがプッチーニです。美男子で女性に大人気、従って私生活ではいくつものスキャンダルを抱えた波乱の生涯でした。そんなプッチーニのオペラのテーマは、ズバリ「女性」。ヴェルディが大人の男性を好んで主役にしたのとは逆に、プッチーニのオペラは個性豊かで美しい女性たちのオン・パレードです。中でも、誇り高く一途な日本女性を描いた『蝶々夫人』と中国の冷酷な姫を描いた『トゥーランドット』は、異国趣味というプッチーニのもうひとつの魅力を余すところなく見せる傑作です。
  プッチーニは、1900年7月、自作のオペラ『トスカ』の英国初演に立ち会うため、ロンドンに滞在していました。そこで、アメリカの劇作家ディヴィッド・ベラスコの戯曲『蝶々夫人』を観ます。原作は、アメリカの小説家ジョン・ルーサー・ロングの同名の小説。彼の姉が、長く滞在した長崎で目にした実話に基づいています。プッチーニのオペラは、原作にかなりの加筆をしたものです。オペラでの悲劇的な終幕は、音楽のための劇作法と言えるでしょう。


登場人物 蝶々夫人………明治維新によって没落した武家の娘(ソプラノ)
ピンカートン……アメリカ合衆国海軍中尉(テノール)
シャープレス……長崎駐在アメリカ領事(バリトン)
スズキ…………蝶々夫人に仕える女中(メゾ・ソプラノ)
ゴロー…………結婚周旋人(テノール)


みどころ   着物姿のプリマが、アリアを歌う。着物姿の女性が大口を開けるところを見ない日本人にとっては何となく違和感も…。音楽に耳を傾ければ、確かにイタリアの旋律なのに、ところどころで日本の音階も聞こえてくる。
  日本で『蝶々夫人』がオペラの人気作品となる要素には、日本文化の再発見という側面がありそうです。海外で作られた着物、着付け、所作。その違和感が自己像を再確認させてくれるからです。日本の文化を追求し、蘊蓄を積みたくなるオペラが『蝶々夫人』かも知れません。
  また、プッチーニの音楽は素晴らしい、の一言。20世紀に入ってからの作品だからでしょうか、華麗でロマンティック、馴染みやすい旋律がいっぱいです。日本の旋律として登場するのは、〈君が代〉、〈さくらさくら〉、〈お江戸日本橋〉、〈越後獅子〉、〈かっぽれ〉など。
  ピンカートンがヤンキー気質を高らかに歌う〈世界中どこでも〉、アリエッタ〈さらば愛の家〉、ふたりの〈愛の二重唱〉、蝶々さんのアリア〈ある晴れた日に〉、〈かわいい坊や〉など、配役の個性を見事に表現する名曲ぞろいです。




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