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オペラ入門「オペラの基礎知識」
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フランスのオペラ

フランス人はバレエが大好き

  イタリア・オペラに魅了された各国の貴族たちは、お抱えの作曲家たちに自前のオペラを注文し、オペラはそれぞれのお国柄を反映するものになって行きます。フランスでは、自ら優れた踊り手だったルイ14世(1638〜1715)の時代に、バレエとオペラが融合し、この伝統がオペラ座に持ち込まれて、19世紀にグランド・オペラと呼ばれる、華やかで壮大なオペラが生まれました。また、一方では、セリフと歌が共存するオペラ・コミックも発展します。大都市パリは、常にオペラの中心地であり、現在もガルニエ、バスティーユの両オペラ座は世界有数の殿堂です。


ドイツのオペラ

思想性の強い世界観

  ドイツは、バロック時代から熱心にオペラを取り入れ、小国を治める諸侯が権勢を競って次々と大作を制作しました。18世紀後半から自国語による歌芝居、ジングシュピールが人気を呼び、モーツァルトが名作をものします。また、ドイツには宗教改革に代表される思想、哲学の独自な流れがあり、19世紀にこれが民族主義と融合したドイツ・ロマン派と呼ばれる芸術が興ると、ウェーバーの「魔弾の射手」によって新しい時代を迎えます。古代ギリシャ・ローマではなく、ゲルマン神話や民話に題材を求め、ドイツ語で歌われるオペラが確立するのです。とくに、ワーグナーは、新たな上演スタイル「楽劇」によって一時代を築きました。
  現在は、バイエルン、ベルリンの両国立歌劇場をはじめ、各地に歌劇場をもつ、世界有数のオペラ大国です。



オーストリアのオペラ

ハプスブルク家の栄光

  13世紀後半から20世紀にかけて、南欧スペインから東欧ハンガリーまでに勢力を広げたオーストリア帝国、ハプスブルク家の栄華は、多くの音楽家をウィーンに呼び寄せました。17世紀半ばからオペラ上演の歴史を持ち、19世紀にハプスブルク家の宮廷劇場として始まったウィーン国立歌劇場は、20世紀、歴代の音楽監督、指揮者に、マーラーやリヒャルト・シュトラウス、カラヤンらを迎えます。さらにウィーン・フィルハーモニーを擁す、現在もっとも音楽性に優れ、格式の高い劇場のひとつです。


東欧諸国とロシアのオペラ

民族運動を支える

  19世紀、東欧諸国とロシアは革命を経て民族主義の高まりを見、オペラは意識の鼓舞や精神的支えとして迎えられました。政治的な題材や風刺、さらには庶民の生活感溢れる題材が好まれ、各民族の母国語に沿う旋律や、民族的な特徴を反映した音楽によるオペラが生まれたのです。


イギリス・アメリカのオペラ

名作を享受する国々

  オペラの作曲家をほとんど排出していないイギリスは、18世紀以来、ヘンデルなど、他国の音楽家を呼び寄せることで重要な拠点となりました。しかし、第2次世界大戦後、優れたオペラ作曲家ブリテンが登場します。今日のイギリスは、作品の保存、発掘、研究などが盛んで、とくに古楽器よるバロック・オペラの再現演奏などに多大な貢献があります。また、ロイヤル・オペラ・ハウスは、人気の高い劇場です。
  アメリカは20世紀に、ヨーロッパから亡命した多くのユダヤ人音楽家を受け入れて、クラシック音楽の断絶を防ぎました。現在は、ショービジネスの経営法をオペラ興業に取り入れるなど、新機軸を打ち出しています。世界有数の観客動員を誇る、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場があります。



日本のオペラ

西欧への憧れと独自の伝統

  明治36(1903)年、初めて正式にオペラを上演し、さらに音楽学校を創設して熱心に西欧音楽を取り入れてきた日本では、切れ目なくオペラ上演への努力が続けられきました。1970年代からは海外のオペラ劇場による来日公演が増え、国内では大小さまざまな公演団体がユニークな活動を続けています。新作では、歌舞伎や能など伝統芸能に題材を求めたものも試みられています。1997年に日本初のオペラハウスとして新国立劇場が完成し、世界水準の場の確保を果たしたところと言えるでしょう。



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