石井潤氏のご逝去にあたって

石井潤氏が3月18日に逝去されました。享年67歳でした。

日本を代表する振付家、指導者としてご活躍になり、新国立劇場バレエ団では、創設当時から2004年6月までバレエマスターを務められ、バレエ団の発展に尽力くださいました。

また、振付家として、新国立劇場では開場記念公演として「梵鐘の聲~平家物語より~」(1998年2月初演)で全幕バレエの台本・演出・振付を行い、東京新聞・舞踊芸術賞を受賞されました。新国立劇場での上演第二作目としては、2000年にJ-バレエの「十二夜」でも振付を手がけ、2005年3月初演の新国立劇場バレエ公演「カルメン」では、クラシックの手法をベースにしながらも現代的で巧妙に入り組んだ造形力を持った振付で、高い評価を得ました。

ここに慎んで石井潤氏の生前のご功績を称えるとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

2015年3月19日

公益財団法人新国立劇場運営財団