【指揮】ポール・マーフィー Paul Murphy
英国バーミンガム・ロイヤルバレエと同バレエ団のオーケストラ、ロイヤル・バレエ・シンフォニアの首席指揮者。1994年以来、ロンドンの英国ロイヤル・バレエで定期的にゲスト指揮者として迎えられており、ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団と定期的に仕事をしている。その他、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、ハレ管弦楽団、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団、BBCナショナル・ウェールズ管弦楽団、ニュー・クイーンズ・ホール管弦楽団、BBCコンサート・オーケストラ、オペラ・ノース管弦楽団、バーミンガム市交響楽団等、英国の優れたオーケストラを多数指揮している。また、ニューヨーク・シティ・バレエ、ライン・バレエ、ロイヤル・フランダース・バレエ、オランダ国立バレエ、最近ではオーストラリア・バレエのゲスト指揮者を務めている。これまでにハレ管弦楽団（サン・サーンスのピアノと管弦楽曲全曲）、ロイヤル・バレエ・シンフォニア、ニュー・クイーンズ・ホール管弦楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団との録音がある。97年、英国王立音楽院のアソシエイトに選ばれた。新国立劇場では、2008年および11年『アラジン』、10年『カルミナ・ブラーナ』『ガラントゥリーズ』、『火の鳥』『シンフォニー・イン・C』『ペンギン・カフェ』、11年『パゴダの王子』を指揮している。
【ダンサー】佐久間奈緒 Sakuma Nao
福岡県出身。古森美智子バレエスクールおよびロイヤル・バレエ・スクールで学ぶ。1995 年バーミンガム・ロイヤル・バレエ団に入団、2002 年よりプリンシパルに昇格。素晴らしいテクニックを持ったダンサーで、主にクラシカルなレパートリーでカンパニーを牽引している。特に、米国バージニアのリッチモンド・フェスティバルで『眠れる森の美女』オーロラ姫を演じた際には大きな喝采を浴びた。『ラ・フィユ・マル・ガルデ』リーズ役や『コッペリア』スワニルダ役などコミカルも得意とし、ニューヨークのMET で行われたアシュトン生誕百年記念公演ではアシュトンの『二羽の鳩』少女役を踊り、素晴らしい成功を収めた。今までに、アシュトン『ラ・フィユ・マル・ガルデ』リーズ『二羽の鳩』少女、バランシン『アポロ』ポリュヒュムニア『The Four Temperaments』、ビントレー『Arthur』グィネヴィア『美女と野獣』ベル『The Shakespeare Suite』ジュリエット『ペンギン・カフェ』、『ジゼル』ジゼル、クランコ『The Lady and the Fool』、フォーキン『火の鳥』、マクミラン『ロメオとジュリエット』ジュリエット『Elite Syncopations』、サープ『In the Upper Room』、『コッペリア』スワニルダ、『くるみ割り人形』金平糖の精、『眠れる森の美女』オーロラ姫、『白鳥の湖』オデット／オディールなどを踊っている。
【ダンサー】ツァオ・チー Cao Chi
中国出身。北京ダンスアカデミーおよびロイヤルバレエスクールで学ぶ。1995 年にバーミンガム・ロイヤル・バレエ団に入団、2002 年よりプリンシパルに昇格。1998 年、ヴァルナ国際バレエコンクールで金賞を受賞。卓越した技能を持ったダンサーであると同時に、解釈に優れたアーティストでもあるり、多くのクラシカルなレパートリーでカンパニーを牽引している。佐久間奈緒としばしばパートナーを組み、数多くの賞讃を得ている。今までに、アシュトン『真夏の夜の夢』パック、バランシン『アゴン』『The Four Temperaments』、ビントレー『Arthur』ランスロット『美女と野獣』野獣『エドワード二世』ランカスター『The Orpheus Suite』Orpheus『The Shakespeare Suite』ハムレット『ペンギン・カフェ』ケープヤマシマウマ、『ジゼル』アルベルト、マクミラン『ロメオとジュリエット』ロメオ『Elite Syncopations』、サープ『In the Upper Room』、『コッペリア』フランツ、『くるみ割り人形』王子、『白鳥の湖』ジークフリート王子などを演じている。2008 年には半年の間カンパニーを離れ、映画「小さな村の小さなダンサー」の撮影に参加して中国出身の名ダンサー、リー・シンシン役を演じた。日本では2010 年に公開され、感動のヒューマンドラマが話題となったことは記憶に新しい。