プロフィール

【振 付】トワイラ・サープ Choreography : Twyla Tharp
1942年アメリカ・インディアナ州生まれ。ニューヨークを拠点に活躍する振付家、ダンサー。プロ・ミュージシャンの母親の影響で、音楽、ダンス、バレエを学ぶ。マーサ・グラハムやマース・カニングハムらに師事。63年ポール・テイラー・ダンス・カンパニーに入団するが、65年に振付家としてデビュー、自身のダンスカンパニーも結成する。76年にはアメリカン・バレエ・シアターに『プッシュ・カムズ・トゥ・ショヴ』を振り付け、当時全盛期を迎えていたバリシニコフが超人的名テクニックとユーモア・センスを存分に見せバリシニコフの当たり役となり同時にサープの名声を高めた。70年代後半からは商業映画やブロード・ウェイ・ミュージカルにも進出しさらに活動領域を広げた。84年にはニューヨーク・シティ・バレエでジェローム・ロビンズと共同振付の『ブラームス/ヘンデル』を発表。88年からはアメリカン・バレエ・シアターで多くの作品を振り付け、その間パリ・オペラ座バレエや英国ロイヤルバレエ、ニューヨーク・シティ・バレエ、ジョフリー・バレエなど国内外の一流バレエ団にも作品を提供。緻密な構成と娯楽性に富んだ作品でサープのカンパニーは人気を高め、テレビ界へも進出する。2003年度にはビリー・ジョエルの曲を満載し大ヒットしたブロード・ウェイ・ミュージカル『ムーヴィン・アウト』の振付でトニー賞を獲得する。これまでにサープは125以上の作品を振り付け、5つのハリウッド映画の振付・監督、さらに2つのブロードウェーショーの振付、2つの著作 、トニー賞を1回、エミー賞を2回受賞。17 の名誉博士号を持ち、アメリカ芸術科学アカデミーのメンバーであり、アメリカ芸術文学アカデミーの名誉会員でもある。07年にはデューク大学とプリンストン大学の名誉教授となった。新国立劇場では09年サープ振付『プッシュ・カムズ・トゥ・ショヴ』を上演している。

【音 楽】デイヴ・ブルーベック Music : Dave Brubeck
1920年アメリカ出身のピアニスト。ウェストコースト・ジャズの代表的なピアニストとして知られる。母親から受けたクラシックの素養と即興のテクニックが特徴。彼の作品は4分の5拍など、ユニークな拍子を持ったものが多い。長年のパートナーにアルト・サックス奏者のポール・デスモンドがおり、彼作曲の"Take Five"が代表曲となる。

【音 楽】フィリップ・グラス Music : Philip Glass
1937年アメリカ・ボルチモア生まれ。ピーボディ音楽院を経てジュリアード音楽院に進む。卒業後、フランスでナディア・ブーランジェに師事。ラヴィ・シャンカールとともに仕事をし、その後ミローやコープランド風の構成を離れ、附加的なリズムとサミュエル・ベケットの影響を受けた時間構成に基づく簡素で禁欲的な作品を書きはじめる。伝統的な演奏家と演奏会場に共感を見いださなくなったグラスは、フィリップ・グラス・アンサンブルを結成し、主に画廊で演奏活動を行うようになった。こうした画廊はミニマル・ミュージックと美術運動であるミニマル・アートが実際に出会う唯一の場所であった。グラスの作品は禁欲性を離れ、だんだんに複雑さを帯びるようになっていった。そして
グラス自身の見解ではまったくミニマル・ミュージックとはいえないものになっていった。こうした傾向は「12部からなる音楽」Music in Twelve Partsで頂点に達した。グラスは、三部作のオペラの第1作である『浜辺のアインシュタイン』をロバート・ウィルソン(演出家)とともに制作した。三部作はマハトマ・ガンジーの前半生とその南アフリカでの経験を描く『サチャグラハ』(Satyagraha)、アッカド語、旧約聖書のヘブライ語、古代エジプト語および聴衆の言語による力強い歌唱とオーケストラが競演する『アクナーテン』(イクナートン、Akhnaten)へと続いていく。

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