ラ・バヤデール(牧阿佐美版)

  • 2010/2011シーズン
  • 2010/2011 Season Ballet
    La Bayadère

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  • オペラ劇場

ビントレー芸術監督が世界中で最も完成度が高い
と絶賛する牧阿佐美版『ラ・バヤデール』

2000年11月に牧阿佐美舞踊芸術監督の新国立劇場での改訂振付第1作として新制作された『ラ・バヤデール』は、古典バレエの様式美を存分に堪能できる演出、スピード感あふれるスペクタクルな展開、豪華でオリエンタルな深い色彩の舞台美術によって、既成の版にはない斬新さを示して大成功をおさめました。各国でバレエを見てきたビントレー次期芸術監督が世界中で最も完成度が高い『ラ・バヤデール』と絶賛、今回の3度目の再演が決定しました。
当プロダクションの特徴は随所にあります。例えば、夢の場の精霊の踊りは、3段のつづら折スロープをゆっくりと舞い降りる32人のダンサーによる精霊たちの姿が圧巻。また、物語の最後では寺院が轟音とともに崩壊し、その廃墟の中をニキヤとソロルが共に天に昇って行くシーンも息を呑むような美しさです。なお、この終幕場面の音楽は、バレエ界の名指揮者・名編曲者で知られた故ランチベリーが、特に新国立劇場版のために編曲しています。
登場人物が織り成すドラマも『白鳥の湖』や『眠れる森の美女』といった古典作品にない魅力があります。寺院に仕える舞姫ニキヤは清楚で内に秘めた強さを持っています。恋人で王に仕える騎士ソロル、ソロルを慕う王の娘ガムザッティのニキヤとの確執、ニキヤを憎からず思う大僧正など、複雑な人間ドラマを演ずるそれぞれのキャストを楽しみに公演に足を運ぶ観客も多い作品です。

ものがたり

インドの寺院に仕える舞姫ニキヤはラジャー(王侯)に仕える若い隊長ソロルと恋仲である。ニキヤに思いを寄せる大僧正はニキヤを手に入れようと機会をうかがっている。一方、ソロルが仕える王の娘ガムザッティはソロルとの結婚を望み、王の命にそむくことが出来ないソロルは心ならずも結婚を承諾してしまう。絶望するニキヤは毒蛇にかまれ、解毒剤を差し出す大僧正の手を振り払って絶命する。後悔の想いの中で夢を見たソロルは夢の中でニキヤと再会して至福のときを過ごすが、彼が夢から覚めたとき、愛の力か、はたまた神の怒りか、寺院が轟音のなかで崩壊していく・・・・・・。

【バレエシリーズ協賛】