プロフィール

【振 付】ボリス・エイフマン Choreography : Boris Eifman
ロシア・ルプツォフスク市生まれ。現代演劇界の第一人者であり、サンクトペテルブルグ国立アカデミー・バレエ劇場を創設、現在、その芸術監督を務めている。レニングラード音楽院バレエマスター科の卒業制作として1972年に振付けた『ガイーヌ』(A.ハチャトゥリャン)で振付家としての華々しいデビューを飾った。70〜77年、エイフマンはワガノワ記念レニングラード舞踊学校でバレエマスターを務め、多くの作品を創りだす一方で、バレエ映画制作も行っている。75年、キーロフ劇場で『火の鳥』(ストラヴィンスキー)初演。本作品はその後、モスクワや日本でも上演され成功を収めている。77年、レニングラード・ノーヴィ・バレエ団(現《ボリス・エイフマン・サンクトペテルブルグ国立アカデミー・バレエ劇場》)というバレエ団の設立をまかされ、最初の作品アーラ・オシペンコ出演の『二声』で強烈なセンセーションを巻き起こす。最初の作品群は若い観客に向けたメッセージとなった。これまでに制作した作品は約50本、この他に、作品を素材にしたバレエ映画やエイフマンの芸術活動をテーマにしたテレビ番組が数多く制作されている。そのジャンルのたいへん多彩だが、世界の古典文学をテーマにしたバレエ作品も大変多い。例えば、エイフマンはドスエフスキーの作品をバレエ化した初めての振付家で、バレエ『白痴』は文化界に一大センセーションを巻き起こした。その後、『決闘』(クプリーンの中編小説による)、『巨匠とマルガリータ』(ブルガーコフの長編小説による)、『テレーズ・ラカン』(エミール・ゾラの長編小説による)、『かもめ』(チェーホフの戯曲による)を制作。最近の作品としては『レクイエム』、『チャイコフスキー』、『ドン・キホーテ、もしくは狂人の幻想』、『カラマーゾフ』、『赤いジゼル』、『わがエレサレム』、『ロシアのハムレット』、『ドン・ジュアン、もしくはモリエールの熱情』、『Who´s Who』、『ムサゲット』、『アンナ・カレーニナ』などがある。現在、エイフマンが率いる劇場はロシア内外で常に人気を博し、世界的な名声を誇り、ヨーロッパ、アジア、アメリカ、アフリカで公演を続けている。エイフマンは長年にわたる演出活動において数々の賞及び称号を授与されている。

ニーナ・ズミエヴェッツ Nina ZMIEVETS
キエフ出身。2000年、キエフ国立舞踊学校卒業後、ボリス・エイフマン・サンクトペテルブルグ国立アカデミー・バレエ劇場にソリストとして招かれる。その後、インターナショナル・バレエ・シアター(アメリカ)ソリスト(2003年〜)、ウクライナ国立歌劇場ソリスト(2004年〜)として活躍した後、2006年、再び、ボリス・エイフマン・サンクトペテルブルグ国立アカデミー・バレエ劇場ソリストとなる。国際バレエ・コンクール入賞。ボリス・エイフマン・バレエ劇場では妖精(『ピノキオ』)、ミリュコーワ、フォン・メック夫人(『チャイコフスキー』)、キトリ(『ドン・キホーテ、もしくは狂人の幻想』)、グルーシェンカ(『カラマーゾフ』)、バレリーナ(『赤いジゼル』)、皇女(『ロシアのハムレット』)、マドレーヌ(『ドン・ジュアンとモリエール』)、子猫(『ムサゲット』)、アンナ(『アンナ・カレーニナ』)、アルカーディナ(『かもめ』)、タチヤーナ(『オネーギン』)などを演じた。

オレグ・ガブィシェフOleg GABYSHEV
ヴォルゴグラード出身。2003年、ノヴォシビルスク舞踊学校卒業。2004年、ボリス・エイフマン・サンクトペテルブルグ国立アカデミー・バレエ劇場ソリストとなる。ボリス・エイフマン・バレエ劇場では分身(『チャイコフスキー』)、男(『レクイエム』)、ドン・ジュアン(『ドン・ジュアンとモリエール』)、パートナー(『赤いジゼル』)、ヴロンスキー(『アンナ・カレーニナ』)、トレープレフ(『かもめ』)、オネーギン(『オネーギン』)などを演じた。

セルゲイ・ヴォロブーエフSergey VOLOBUEV
コヴェリ出身。2004年、キエフ国立舞踊学校卒業後、ボリス・エイフマン・サンクトペテルブルグ国立アカデミー・バレエ劇場にソリストとして招かれる。ボリス・エイフマン・バレエ劇場ではドン・キホーテ(『ドン・キホーテ、もしくは狂人の幻想』)、イワン(『カラマーゾフ』)、教師、チェキスト(『赤いジゼル』)、継承者の父の亡霊、寵臣(『ロシアのハムレット』)、カレーニン(『アンナ・カレーニナ』)、将軍(『オネーギン』)などを演じた。

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