プロフィール

【振 付】ローラン・プティ  Choreography :Roland Petit
1924年パリ生まれ。オペラ座バレエ学校で学んだ後、パリ・オペラ座バレエに入団。当時芸術監督だったセルジュ・リファールらに才能を認められるが、自由な創作の場を求めて20歳の時に退団。ジャン・コクトー、パブロ・ピカソなどの芸術家、知識人と交流しながら『若者と死』(46年)、『カルメン』(49年)などの力作を次々と発表し、一躍時代の寵児となった。50・60年代には映画やミュージック・ホール、テレビの分野に精力を傾け、パリ・オペラ座バレエに振り付けた『ノートルダム・ド・パリ』(65年)以降さらに自由で洗練された表現に結びついていく。72年に国立マルセイユ・バレエの芸術監督に招かれ、『アルルの女』『プルースト』(74年)、『長靴をはいた猫』(85年)、『マ・パヴロヴァ』(86年)など、多くの新作を発表。ダンサーとしても独自の存在感を発揮し、特に『コッペリア』(75年)では、ダンディなコッペリウス博士として年齢とともに味わいの深まる名演を示した。98年に同団を退き、現在はフリーの振付家として、創作・上演指導を続ける。プティが生み出すバレエの魅力はパリっ子らしい軽妙洒脱さ、小粋さにあると言われ、バレエ一筋の経歴ではなくミュージカルやレビューなどを手掛けた経験が自由さや柔軟さを作り出す。ロシアの最高国家章をフランス人で初めて受章するなど(2001年ボリショイ劇場での『スペードの女王』の制作など世界のバレエ界への多大な貢献に対しての受章)、その活躍は、近年ますます充実している。

タマラ・ロホ:Tamara Rojo
英国ロイヤルバレエ プリンシパル。クラシックとコンテンポラリーの両方で、その優れたテクニック、魅力的な演技、素晴らしい芸術性が評価されているダンサー。1994年にはパリ国際ダンスコンクールで金メダル、またナタリア・マカロワ、ウラジミール・ワシリーエフら審査員からの審査員特別賞も受賞した。96年に母国スペインを離れスコティッシュ ナショナルバレエに入団し「白鳥の湖」、「くるみ割り人形」「シルフィード」、クランコの「ロミオとジュリエット」で主役を踊る。その後97年にイングリッシュナショナルバレエに入団、数々の主役を務め97年にロンドンタイムズに「今年最も素晴らしいダンサーの出現」として名前が掲載された。2000年英国ロイヤルバレエにプリンシパルとして入団。マクミラン、アシュトン、クランコ、マツ・エック、ローラン・プティ、 バランシンなどによるバレエ作品で主役を踊っている。The Prince of Asturias Arts Award (2005)、The Spanish Gold Medal of Fine Arts (2002)、Benois de la danse 2008, Villa de Madrid 2007, Leonide Massine’s “Premio al Valore” (2004), London’s Critics’ Circle Dance Award (2002), Italian Critics’ Award (1996), パリ国際ダンスコンクール金メダル (1994), Special Jury Award (1994) などスペインの最難関と言われる賞2つを含む多くの賞を受賞。

ホセ・カレーニョ:José Manuel Carreño
アメリカン・バレエ・シアター プリンシパル。キューバ生まれ。州立バレエ学校と国立バレエ学校で学び1987年ニューヨーク国際バレエ・コンクールで金メダル、90年にジャクソン国際バレエ・コンクールでグランプリを受賞。90年イングリッシュ・ナショナル・バレエに入団、93年英国ロイヤルバレエに移籍しプリンシパルを務める。95年ABTにプリンシパルとして入団。おもなレパートリーに『アポロ』『放蕩息子』のタイトルロール、『コッペリア』フランツ、『海賊』コンラッド、アリ、ランケデム、『ドン・キホーテ』バジル、『ジゼル』アルブレヒト、『ロメオとジュリエット』ロメオ、マキューシオ、『白鳥の湖』『眠れる森の美女』王子、『ライモンダ』ジャン・ド・ブリエンヌ、 『エチュード』『テーマとヴァリエーション』『プッシュ・カムズ・トゥ・ショヴ』など。


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